2020年5月1日(金)
第11回 社長通信「新年度第35期」
社員の皆さん
いつも業務に御尽力いただきありがとうございます。
毎週金曜日に社長通信と題して皆さんに私の想いや感じたことをお伝えしていくことにしました。
第11回 社長通信「新年度 第35期」について、お話しさせていただきます。
本日、5月1日は正栄工業にとって新しい期の始まりの大事な日です。昨年度は、社員の皆さんは本当によく頑張っていただきました。本当にありがとうございました。今期も世界中で厳しい状況が予想されます。だからと言って手をこまねいているわけにはいきません。社員と社員の家族を守るためにも私たちは意地でも生き残っていかなければなりません。国や会社に頼っていてはいけません。私を含めて社員一人ひとりが痛みを共有し、一致団結して取り組んでいかなければなりません。
すべきことの第一は、ミスクレームを0にすることです。まずは社外ミスクレームを0にしましょう。このコロナ恐慌が終わった後は、以前には戻りません。以前のようにミスクレームを出す会社には発注されません。選別され、選ばれる会社でなければ生き残っていけません。各工程は次工程をお客様と考え、渡す前に徹底した点検をして下さい。また、塗装は最後の砦となります。ここでミスを起こしては後がありません。社内の全行程の不備を塗装が止めるぐらいの気持ちでお願いします。また、出荷も後がありません。梱包に細心の注意を払い、輸送中の事故を0にする工夫をお願いします。
第二に製造原価の削減です。会社に入ってくるお金は売上のみです。出ていくお金の大半は製造に関する費用です。コロナの影響で売上へのマイナス影響は大きく、今後も続くでしょう。となると利益を最大にするには、出ていくお金である製造原価(材料費、外注費、発送費、残業代)を抑えることが非常に重要となります。ミスクレームによるやり直しを0にする。環境整備で生産性をあげる改善をする。アシストを使って生産管理を行い、残業を0にする。1円でも安い材料を手当てする。既存の取引先様への材料費の交渉を徹底的に定期的に行なう。外注に出さずに済むモノは内作をする。どうしても外注に出す場合は相見積もりを取り、一番安いところに出す。このようなことで製造原価を下げてください。
第三に営業の見積を見直します。見積上の粗利益と実際の製造時の粗利益を比較して、実際が安くなるようではダメです。新規受注はもちろんのこと、リピート品も製造原価の把握をしてください。合わないモノは製造原価を下げる工夫をし、限界まで下げてどうしようもないものは見積交渉をしてください。
上記の最重要3項目以外にも次の6項目が重要となります。「作業工具・設備の修繕や買い換えをしないなど固定費の削減」日頃からの機械工具のメンテナンスをして故障しないようにする。「高付加価値のアルミ案件受注」「溶接歪み取りの時間短縮」「技術指導」技術開発部が中心となって営業が積極的に取ってくるアルミの案件に対して品質を高め粗利益率の高い事業に育てる事、治具などを駆使して歪み取りの時間短縮して粗利益を高める事、若手社員にもっともっと技術指導をして技術の底上げをする事です。「新製品開発」は今後生き残っていく為には、重要な課題です。全社員が新製品開発に携わっている開発者という意識を持って、今期中に売上を作ります。「月次決算」今期は5日までに月次決算が出来るように請求、支払いを完結させる。来期中には、翌月1日には月次決算ができるようにする。営業、製造を連携して総務は頑張って下さい。営業や製造にとっても、次月の計画や修正が迅速にできるので、とても競争力が高まります。
これらの最重要項目と重要項目に徹底して取り組むことで、来年の4月30日をみんなの笑顔で迎えることができ、家族に自慢できる会社になるでしょう。
正栄工業株式会社
代表取締役
久保 勇樹