2021年4月23日(金)

第61回 社長通信「信用から信頼へ」

社員の皆さん

いつも業務に御尽力いただきありがとうございます。
毎週金曜日に社長通信と題して皆さんに私の想いや感じたことをお伝えしていくことにしました。
 「信用」と「信頼」という言葉はよく似ていますが、意味合いが違います。
広辞苑で調べると、
「信用」は信じて任用すること
「信頼」は信じて頼ること
とあります。
ちょっとわかりにくいですね。
こう考えるとわかりやすいでしょう。
 過去を「信用」する、未来を「信頼」する
「信用」とは、自分が過去に残した実績や成果に対しての評価で得るもの。
「信頼」とは、そうした過去の実績や成果、またその人の立振る舞いを見たうえで、「この人なら任せて大丈夫だろう」、「この人ならお金を貸せる」などと、その人の未来の行動を期待する行為や感情のことです。
 会社で考えてみると、入社してから仕事での実績や成果、技術力、人間力という過去のその人の業績を見て「信用」されます。
 そして、「この人ならこの仕事を任せても大丈夫だろう」と「信頼」されます。
正栄工業で考えてみると銀行さんは、正栄工業の過去の決算を見てこの会社なら融資しても大丈夫だろう。毎月必ず返済してくれるだろうという「信用」を得て、未来に新しい事業や設備に融資が必要だと言った時に正栄工業の未来を「信頼」されていれば、融資をしていただけるのです。
取引先様との関係でも、過去からのお付き合いの中での品質、納期、価格での実績により、正栄工業を「信用」していただけているからこそ、未来への期待と「信頼」で受注をいただけるのです。
しかしながら、一つのミスでも簡単に「信用」は失います。と同時に未来の「信頼」も失います。最悪の場合、取引停止ということもあります。
一度失った「信用」は過去の実績の積み上げですから、すぐには取り戻せません。
では、どうすればいいか?
「信用」を失わないように日頃から素直で、約束を守り、嘘をつかないことが大切です。
永年に渡り「信用」を積み重ねた人は総じて「人を大切」にされており、「人間力が高い」ものです。
そういう人が作る製品は心がこもっています。品質は人の心が創ります。
「企業は人なり」と言われるのがわかります。
社会から「信用」され「信頼」される会社には、素晴らしい人財がいる会社です。
そういう会社になる為にも日々成長し続けていきましょう。

 家族に自慢できる会社にするために一丸となってやりましょう。

正栄工業株式会社
代表取締役
久保 勇樹