2021年3月19日(金)

第56回 社長通信「No.2を育てるのはトップの覚悟」

社員の皆さん

いつも業務に御尽力いただきありがとうございます。
毎週金曜日に社長通信と題して皆さんに私の想いや感じたことをお伝えしていくことにしました。
 17日の水曜日に行われました関西APRAの3月例会では、会員企業の共立運送株式会社の高居所長に講和をしていただきました。
「トップとNo.2との連携について」という題でお話をしていただきました。入社19年ということですが、入社当時から相当なご苦労をされたことはお話の中からも伝わってきました。最初はやることなすことことごとく先輩社員に反発されたと言われました。それでも絶対諦めずに、相手を敬い、お願いしてでもやってもらいました。土下座しろと言われたらそうしてでもお願いしたと思う、とまで言われていました。最後は「お前が言うんならやったるわ」というところまで信頼関係を深めていかれました。
高居さんの信念は、「とりあえずやる」ということで、いろいろできない理由を言う暇があったら「とりあえずやろうや」というものです。何事もやらないことには何も始まりません。そしてやるとなったら、とことん相手と向き合い、関わって行かれました。「人づくり」と言いながら「自分づくり」とも仰っていました。人を育てるということは並大抵のことではありません。決して妥協しない。「みんなとコミュニケーションを取ります」と言う部下の発言には「みんなって誰?」「どんなコミュニケーションを取るの?」と曖昧を許しません。やり直しをさせます。正しく共有できるまで、ブレない心でしつこく指導されました。
それと明確な指導です。右脳的(感覚)ではなく、左脳(数値、論理)で指導されます。

例えば、
高居さん:「明日締切だけど、出来てますか?」
部下:「忘れていました、すぐやりまーす」
高居さん:「すぐっていつ?」
部下:「お昼には・・・」
高居さん:「お昼って何時?」「11時?13時?」
というように全てのことに徹底的に、具体的に指導されます。
そういうことを、トップの大槻社長は、高居さんに言い続けて求めてきました。高居さんに対する強い信頼に、高居さんは応えて、具現化していきました。素晴らしい企業風土ができています。
 今回の高居さんの講和を聞いて、強く決意したことがあります。
第一に私自身がブレずに強い信念を持って会社の進むべき道を明確にして突き進みます。
第二にNo.2を信頼し、要求して、No.2がそれに応えるという関係性を作ります。
 社員に心も体も未来の生活にも明るい希望を持てる会社にする為に、私自身が変わらなければ始まりません。今までは、「大人なんだからそれぐらいわかるだろう」「いちいち言われなくてもできるだろう」と皆さんを信じて任せてそれでいいと思っていましたが、真逆でした。今までのやりからの逆のことをしていきます。「どうしたらできると思うか」考えていただき、わかるまで関わっていきます。「何のためにいつ誰がどのようにできる」か明確になるまで関わっていきます。覚悟を決めてブレずに経営してまいります。
※講話の内容はAPRAホームページに掲載されています。関連URLをクリックすれば見れますので、目を通して下さい。

コロナの影響で生き残れる「勝ち組」と生き残れない「消滅組」のどちらかに分かれます。「勝ち組」になる為に皆さんのプライドをかけて挑みましょう。その先にあるブルーオーシャンをみんなで見ましょう。

 家族に自慢できる会社にするために一丸となってやりましょう。

正栄工業株式会社
代表取締役
久保 勇樹